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犬と猫のボディコンディションスコア:自宅でできる体型チェック

執筆者: · 更新日 · 1 分で読めます

「うちの犬は太っている?」という疑問は、体重計の数字だけでは答えにくいものです。体重10kgでも引き締まっている犬もいれば、体格の違う10kgの犬は太りすぎということもあります。数字だけでは、ペットの見た目や触った感じはわかりません。獣医師は、もっと役に立つ指標を使います。それがボディコンディションスコア(BCS)で、見た目と触った感触から体脂肪の状態を評価する簡単な尺度です。世界小動物獣医師会(WSAVA)は、犬と猫向けの9段階のチャートを公開しており、広く使われています。このガイドでは、自宅での使い方、各スコアの意味、体重管理と組み合わせる方法を説明します。ここで紹介するのは一般的な情報です。ペットにとって何が適切かは、獣医師だけが判断できます。

ボディコンディションスコアとは

WSAVAのチャートでは、犬と猫それぞれについて、1から9までのスコアで評価します。1は非常に痩せている状態、9は重度の肥満で、健康なペットの多くはスケールの中央あたりに入ります。チャートでは、毎回同じいくつかの特徴を見ます。

  • 肋骨:触れるかどうか、その上にどのくらい脂肪や肉がついているか。
  • ウエスト:上から見たとき、肋骨の後ろでくびれているか。
  • お腹の引き上がり(腹部のタック):横から見たとき、胸から後ろ足に向かってお腹のラインが上がっているか。
  • 脂肪のつき方:犬では腰から尾の付け根、猫ではお腹まわり。

体重はスコアに含まれません。それがこの方法のポイントです。スコアは体の形、つまりペットの健康にとって大切なことを教えてくれるため、「標準体重」がわかりにくい犬種やミックス犬でも使えます。

自宅で2分でできるチェック方法

  1. 上から見る。立っているペットの真上から見下ろします。理想的な犬では、チャートに「肋骨の後ろにウエストが見える」と書かれています。理想的なスコアの猫でも、肋骨の後ろにウエストが見えます。
  2. 横から見る。肋骨の後ろでお腹が上がるタックがありますか。理想的なスコアである4と5の犬では、チャートに「腹部のタックがはっきりしている」と書かれています。
  3. 肋骨を触る。指の腹を使い、軽く押さえながら胸の横をなぞります。理想的な範囲では、WSAVAのチャートに「余分な脂肪がほとんど、またはまったくなく、肋骨が簡単に触れる」と書かれています。スコアが高くなるほど、触りにくくなり、まったく触れなくなります。
  4. 背骨としっぽの付け根を触る。チャートでは、腰からしっぽの付け根にはっきりした脂肪がつくのは、犬ではスコア7から、猫では8からとされています。
  5. チャートと見比べて、いちばん近いスコアを選ぶ。2つのスコアの間で迷うときは、より多くの特徴に当てはまるほうを選ぶか、獣医師に尋ねましょう。

毛が長かったり厚かったりすると、目だけでは判断を誤ることがあるため、目と同じくらい手を頼りにしてください。チェックは、毎月1回程度、同じ方法で同じ場所で行いましょう。

犬のスコアをわかりやすく

WSAVAの犬のボディコンディションスコア表をもとに言い換えたものです。愛犬のスコアは必ず獣医師に確認してください。
スコア区分チャートの説明
1理想より痩せている肋骨、背骨、骨盤などの骨が遠くからでも見える。脂肪は認められない。明らかな筋肉の減少がある
2理想より痩せている肋骨、腰椎、骨盤が簡単に見える。触れる脂肪はない。筋肉の減少は軽度
3理想より痩せている肋骨が簡単に触れ、見えることもある。触れる脂肪はない。ウエストとお腹の引き上がりがはっきりしている
4理想的わずかな脂肪の下に肋骨が簡単に触れる。上からウエストが簡単に見える。お腹の引き上がりがはっきりしている
5理想的余分な脂肪なしで肋骨が触れる。上から見ると肋骨の後ろにウエストが見える。横から見るとお腹が引き上がっている
6理想より太っているやや余分な脂肪の下に肋骨が触れる。上からウエストは見えるが目立たない。お腹の引き上がりはわかる
7理想より太っている厚い脂肪の下で肋骨が触りにくい。腰と尾の付け根にはっきりした脂肪がある。ウエストはない、またはほとんど見えない
8理想より太っている非常に厚い脂肪の下で肋骨が触れない、または強く押さないと触れない。ウエストも引き上がりもない
9理想より太っている胸、背骨、尾の付け根に大量の脂肪がある。首と四肢にも脂肪がつく。ウエストも引き上がりもなく、お腹が膨れていることもある

猫のスコアをわかりやすく

WSAVAの猫のボディコンディションスコア表をもとに言い換えたものです。愛猫のスコアは必ず獣医師に確認してください。
スコア区分チャートの説明
1-2理想より痩せている短毛の猫では肋骨が見える。触れる脂肪はない。お腹の引き上がりが強く目立つ。腰椎が突出している
3-4理想より痩せているわずかな脂肪の下に肋骨が触れる。肋骨の後ろにウエストがはっきり見える。お腹の脂肪のたるみは最小限、またはない
5理想的バランスがよい。肋骨の後ろにウエストが見える。わずかな脂肪の下に肋骨が触れる。お腹の脂肪のたるみは最小限
6理想より太っているやや余分な脂肪の下に肋骨が触れる。ウエストとお腹の脂肪のたるみは区別できるが目立たない。お腹の引き上がりはない
7理想より太っている中程度の脂肪の下で肋骨が触りにくい。ウエストはほとんど見えない。お腹は明らかに丸みがあり、中程度の脂肪のたるみがある
8-9理想より太っている余分な、または厚い脂肪の下で肋骨が触れない。ウエストはない。お腹は丸く、または膨れている。腰に脂肪がつき、9では顔と四肢にもつく

犬と猫では違いがある点に注意してください。WSAVAのチャートでは、犬の理想的な範囲は4と5ですが、猫は5で、4は理想より痩せている側に分類されています。犬向けのガイドをそのまま当てはめず、愛猫のスコアは獣医師に判定してもらうとよいのは、このためです。

結果をどう活かすか

理想的(犬は4~5、猫は5)

今の管理を続けながら、チェックも続けましょう。ペットは、ケガ、生活リズムの変化、運動量が減った時期などをきっかけに、季節の間にスコアが変わることがあります。年齢や犬種・猫種ごとに何が正常かは、獣医師に確認してください。

理想より上(6以上)

自己判断でダイエットを始めないでください。受診して、スコアの確認、病気が原因でないかの検査、目標体重と食事計画の設定を獣医師に依頼しましょう。多くのペットでは、食事の量を計って与え、おやつなどを見直し、急激な食事制限ではなく少しずつ変えていくことになります。詳しい内容は、特に猫の場合、獣医師から聞くようにしてください。目標体重と再チェックの日付が書かれた計画は、「少しだけ減らそう」という漠然とした気持ちよりも、ずっと続けやすくなります。

理想より下(3以下)

痩せているペットも、特に最近変化があった場合は、受診したほうがよいでしょう。体重減少には病気が原因のこともあります。連絡するときは、食欲、水を飲む量、嘔吐、便の状態を伝えてください。

スコアと体重の記録を組み合わせる

スコアと体重計は、それぞれ別の問いに答えてくれます。体重計は何かが変わっているかどうかを教えてくれ、スコアはその体重がこの体にとって適切かどうかを教えてくれます。2つを合わせると、シンプルで効果的な習慣になります。

  1. 決まった間隔でペットの体重を量り、記録します。自宅での量り方と推移の読み方は、ペットの体重管理ガイドで説明しています。
  2. 同じ日に、同じチャートを使ってボディコンディションを採点します。
  3. 日付とともに2つを1か所に記録し、上から見た写真と横から見た写真も加えます。毎日顔を合わせていると気づきにくい変化も、1~2か月ごとの写真ならわかります。
  4. 記録を動物病院に持っていきます。受診ごとの体重、スコア、飼い主さんの観察があれば、獣医師は1回きりの状態ではなく経過を知ることができます。

Pawfolioでは、ペットの体重を、ワクチン、薬、通院の記録と並べて長期的に記録でき、推移をグラフで確認できるので、獣医師との話がぐっとスムーズになります。ペットの健康記録に残しておきたいこともあわせてご覧ください。

よくある間違い

  • 目だけで判断する。特に長毛の犬や猫では、毛が体の形を隠します。手で触って確かめましょう。
  • ほかのペットと比べる。ドッグランの犬がみんな少し太めだと、標準的な犬が痩せて見えてしまいます。基準にするのはチャートです。
  • 犬のチャートを猫に、またはその逆に使う。WSAVAは犬と猫で別々のスケールを公開しており、理想的な範囲も異なります。
  • ネットで見た数字を追いかける。犬種ごとの平均は、あくまでおおまかな目安にすぎません。個々のペットについては、スコアと獣医師が決める目標のほうが頼りになります。
  • 自己判断で食事を急に減らす。量、フードの種類、減量のペースは、獣医師が決めることです。

このガイドとPawfolioは、獣医療の代わりになるものではありません。ペットのボディコンディションスコアの確認や食事の変更については、獣医師にご相談ください。

よくある質問

犬と猫のボディコンディションスコアとは何ですか?

WSAVAなどが公開している1~9段階の尺度で、肋骨、上から見たウエスト、横から見たお腹の引き上がりなど、見た目と触った感触から体脂肪の状態を評価します。

犬の理想的なボディコンディションスコアはいくつですか?

WSAVAの9段階チャートでは、犬の理想的なスコアは4と5です。余分な脂肪がほとんどなく肋骨が簡単に触れ、ウエストとお腹の引き上がりが見えます。

猫の理想的なボディコンディションスコアはいくつですか?

WSAVAのチャートでは、猫の理想的なスコアは5です。バランスがよく、肋骨の後ろにウエストが見え、わずかな脂肪の下に肋骨が触れ、お腹の脂肪のたるみは最小限です。

自宅で愛犬のボディコンディションを確認するにはどうすればよいですか?

上からウエストを、横からお腹の引き上がりを確認し、指の腹で肋骨を触ります。見た目と触った感触をチャートと見比べ、結果は獣医師に確認してください。

太りすぎのペットに、自分でダイエットをさせてもよいですか?

いいえ。獣医師にスコアを確認してもらい、病気が原因でないかを調べたうえで、目標体重と食事計画を決めてもらいましょう。

参考資料・さらに詳しく

  1. WSAVA:犬と猫のボディコンディションスコア表(PDF、オハイオ州立大学獣医学部附属動物病院が公開)(英語)

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